過払い金の確認の仕方
以前に貸金業者を利用していたことがあり、過払い金返還請求が発生
している可能性のある方は、実際に過払いが発生していたかどうかを確認する必要があります。
この過払いの発生の有無を確認するには、貸金業者から自分の取引履歴を取り寄せて、利息制限法に沿って引き直し計算をしなければなりません。
過払い金返還請求が発生しているかどうかを確認するには、一重に「利息制限法に定められた利息以上の利子を貸金業者に対して払っていたかどうか」にかかっています。このため、一概に返済していた期間や借りていたお金の大きさなどによって、過払い金返還請求が発生しているかどうかは分かりません。
しかしながら、一般的に5年以上貸金業者に返済していた期間があれば過払い金返還請求が発生している可能性があると言われています。もしも7年以上貸金業者との取引があれば過払い金返還請求が発生している可能性が非常に高いとされていますので、該当する方はすぐにでも確認するようにしてください。
ただしここで注意していただきたいのは、利息制限法では元本10万円未満は年率20%としていますので小口の借金を頻繁にしているケースでは、もし取引の期間が5年以上であったとしても、過払い金返還請求が発生しないケースも十分にあります。(このような10万以下の比較的小額な借り入れは、利息制限法と出資法の上限利息の差が少ないからですね。)
また、実際に過払いが発生していたとして、債務者から貸金業者に対して過払い金返還請求をすることは、債務者自身で可能です。しかしながら、実際のところを見てみると、専門的な知識が必要とする場合も多いので、債務者だけで、過払い金返還請求をするのは、難しい部分もあります。
債務者自身だけで過払い金の返還請求が難しいのは、専門的な知識に加えて、債務者が自分の過払い金返還請求をしようと思って、貸金業者に過去の取引履歴の開示請求をしても、貸金業者が取り合ってくれなかったりする場合もあるからです。
更に、貸金業者が取引履歴を開示したとしても過払い金返還請求をなかなか返還してくれないケースが多いと言われているためです。
他の手段としては債務者が民事訴訟をするという手段もあることにはあるのですが、訴訟をするというのも、時間的にも労力的にも負担が大きいので、やはり法律の専門家である弁護士や司法書士に過払い金返還請求の依頼をするというのが一般的のようです。